「委員会」の運営について 、素朴な疑義

日本では取締役の「委員会」が話されるたびに、経営者一人が必ず参加すべきであると最初からassumeされている。なぜ?おかしいではないか。

そもそも委員会を設ける本来の目的は、経営者がいない場で、つまり経営者がいないから変に影響を受けない状態で、経営者の利害が関わる重要な課題(例えば、指名、報酬、MBO価格など)を中立性・独立性以って検討出来る為である。もしも経営者のインプットが必要なら、呼べばいいのであって、いくらで情報やインプットをももらえる。

コーポレート・ガバナンス関連3団体の緊急提言「上場企業の取締役会のあるべき姿」

全国社外取締役ネットワーク、日本コーポレート・ガバナンス・フォーラム、日本コーポレート・ガバナンス研究所、三つのコーポレート・ガバナンス関連団体は、上場企業の不祥事が相次いで露呈し、日本企業のコーポレート・ガバナンス(企 […]

アジアン・コーポレート・ガバナンス協会(ACGA) がオリンパス「上場維持を」東証に要望書

欧米、アジアなどの機関投資家が参加するアジアン・コーポレート・ガバナンス協会(ACGA)が東京証券取引所に対し、オリンパス株の上場維持を求める要望書を送付しました。「経営陣に制裁を科すことは支持するが、上場を廃止すると株主を不当に罰することになる」として、東証に慎重な判断を求めています。

最近、某法学者から監査役制度について次のような説明を聞きましたので、ご参考までにその趣旨を私の解釈と言葉でまとめてここにもポストします

学者いわく、会社の社内役員(取締役・監査役)になるのはもちろん社員の出世頭です。ただ、出世組の中でも、もっとも出世しているほうが取締役、それ以外は監査役になることが一般的です。つまり、監査役は出世組の中の負け組です。監査役が出席しなければならない役員会の数は取締役と比べて倍になるのに役員報酬が取締役より低いことがその証拠です。このような事情がありますので、一番の出世組の取締役に対する負け惜しみもあって、監査役がよく取締役会に対してストップをかけようとします。社内監査役は取締役と同じように長年の社員としての経験があるため、会社の隅々までわかっています。それでそれなりに効果的に取締役会をけん制することができるとのことです。

このように、負け組が勝ち組の邪魔ができる日本型役員制度ではそれなりのバランスが取れている効果的な制度として評価することができるそうです。