役員研修・ガバナンス関連のブログ - 24ページ目 (165ページ中) - 取締役、役員、投資家など、誰でも投稿できる!

ディスカッション・フォーラム

メトリカル:株主構成とパフォーマンス指標、投資戦略

当社はこれまで、大株主による株主保有形態と収益指標ならびに株価に統計上有意性のある相関があることに着目していました。株主の持ち分によって会社を大きく3つのグループに分類して考えてみます。(a) 50%以上の株式を保有する大株主が存在する会社、(b) 20%以上50%未満の株式を保有する大株主が存在する会社、(c)20%以上の株式を保有する株主が存在しない会社に分けて、当社ユニバースでパフォーマンス収益指標ならびに(過去3年間平均ROE, ROA)およびトービンのQで比較したのが下表です。


これを見ると、大株主が存在する会社のグループ(a)および(b) の大株主が存在しない会社のグループ(c)に比べて、ROA, ROE, Tobin’s Qのいずれにおいてもかなり高いことがわかります。この理由にはいくつかの仮説が考えられるでしょう。大株主の存在がリーダーシップを発揮しやすく迅速な経営判断が行われる、経営目標が株主目線に近くなる、多様な事業を抱えたコングロマリット企業が少なく得意事業に集中している、等々が考えられます。コーポレートガバナンスの観点で考えると、大株主以外の一般少数株主の声が経営に反映されづらいことから、大株主の存在は必ずしも良い面ばかりではありませんが、利益率と株価においては大株主の存在がプラスに作用しています。

2020.09.03 “Director Boot Camp” をテレビ会議で開催!次回は2020.12.02の予定!

9月3日、新型コロナウィルス感染症の拡大が続く中、BDTIではWEB会議を通じて「 English Director Boot Camp」を開催しました。 1日にわたるコースには、投資会社CEO1名、コンサルタント2名、監査役1名、上級幹部など、経験豊富な8名が参加しました。参加者は、ニコラス・ベネスとAMTのアンドリュー・シルバーマンによるコーポレート・ガバナンスについての講義を聞き、自身の経験や意見交換を行いました。長時間に亘る研修でしたが、休憩時間は皆足を伸ばしたり、資料を読み込んだりしてセミナーはスムーズに進みました。

次のコースは2020年12月2日(水)にWEB会議システムにて開催する予定です。お早めに登録をお願いします!
Director Boot Campの詳しい情報はこちらから

メトリカル:8月の株式相場は堅調。米国株式相場高に支えられ、月前半の上昇を保って終了した。CG Top20株価はTopix, JPX400に対して、当月1ヶ月間はアンダーパフォームだが、累計では大きくアウトパフォーマンス。

8月の株式相場は前月末からの好地合いを引き続き、月初から上昇。その後も米国株式相場高を好感して、堅調な展開が続いた。
Topix, JPX400の両株価指数は当1ヶ月間ではそれぞれ7.95%および8.03%上昇。CGレーティング・スコアTop20株価は構成銘柄の一部の下落(塩野義製薬 [4507]、KDDI [9433]、NSD [9759]など)により+3.72%と両株価指数に対して今月はアンダーパフォーム。累計のパフォーマンスは大きくアウトパフォームを継続(下チャート参照)。

2020.10.13(火) BDTIの『国際ガバナンス塾』(一日役員研修プログラム) WEB会議形式で開催します!

BDTIの役員研修

10/13(火)の回について、安全にご受講いただけるよう、WEB会議形式で開催する事といたしました。皆様からのお申込みをお待ちしております!
会社役員育成機構(BDTI)では、コーポレートガバナンス・コードの提唱者であるニコラス・ベネシュを初め各分野の専門家が、取締役や監査役としての基本的な知識を身につけるための研修「国際ガバナンス塾」を定期的に開催しています。執行役・部長など役員を支える立場の方々にとっても、この知識は不可欠なものです。ケース・スタディを随所に組込んだ実践的な研修です。
各専門分野の講師による講義に加えて、画面を通じてのディスカッションもございます。是非、ご参加ください。

メトリカル:株主構成とパフォーマンス指標、投資戦略

当社はこれまで、大株主による株主保有形態と収益指標ならびに株価に統計上有意性のある相関があることに着目していました。株主の持ち分によって会社を大きく3つのグループに分類して考えてみます。(a) 50%以上の株式を保有する大株主が存在する会社、(b) 20%以上50%未満の株式を保有する大株主が存在する会社、(c)20%以上の株式を保有する株主が存在しない会社に分けて、当社ユニバースでパフォーマンス収益指標ならびに(過去3年間平均ROE, ROA)およびトービンのQで比較したのが下表です。

GPIFの「2019年度 ESG活動報告」が刊行されました

「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、次世代も含めた被保険者の皆様の利益のため、長期的な観点から積立金を運用しています。国内外の様々な企業・発行体に幅広く投資するGPIFにとって、国民の皆様からお預かりした年金積立金を長期的に増やしていくためには、市場全体の持続的かつ安定的な成長が不可欠です。そのため、投資先企業のガバナンスの改善に加え、環境・社会問題などによる負の影響を小さくすること、つまり、投資におけるESG(環境・社会・ガバナンス)の考慮を通じ、ポートフォリオの長期的なリスク低減やリターンの向上を目指しています。

GPIFはこうした認識に基づきESGに関する取組みを積極的に行っていますが、その取組みと効果を国民の皆様にご報告するため、今年で3回目の発行となる「ESG活動報告」を刊行しました。昨年度開始した「気候関連財務情報開示タスクフォース」(TCFD)の提言を受けた分析について、今年はさらに分析対象を広げ、気候変動によるリスクと機会の資産横断的な評価にチャレンジしました。

GPIFでは、ESG活動が期待通りに金融市場の持続可能性やリスク調整後のリターンの向上につながっているのかを測定し、長期的な効果の検証につなげていきたいと考えています…」

【9月3日無料ウェビナー開催】DXを加速化させるセキュリティ対策

ビジネスにおけるIT環境が大きく変化する中、企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みが不可欠になってきております。特にクラウドシフト、マルチデバイス化がトレンドとなる中、働き方改革の推進やコロナの影響でテレワークの導入が急務となり、そのセキュリティ対策の必要性が増しております。
このセミナーでは、クラウドを中心としたITのトレンド、今後求められる企業の戦略、セキュリティ対策についてご説明いたします。

キャシー松井さん「ウーマノミクス20年の軌跡とこれから〜現場へのヒント」動画

2020年8月5日、ゴールドマン・サックス証券株式会社 副会長のキャシー松井さんをお招きし、「ウーマノミクス20年の軌跡とこれから〜現場へのヒント」と題したウェビナーを開催いたしました。

安倍政権が成長戦略の柱として推し進めている「女性活躍推進」は大きな関心を集めるテーマです。当機構の使命といたしましても多くの方々に知ってもらいたいと思い、今回ウェビナーの動画をアップすることといたしました。ご参加いただいた方はご質問の機会や資料の配布等の特典もございましたので何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

(「続きを読む」をクリックすると動画がご覧いただけます。)

メトリカル:コーポレートガバナンス1,800社スコア(2020年7月末)の分析

当社はこれまで、コーポレートガバナンスの向上と株価ならびに収益指標(ROE, ROA)との関係性に着目して分析を進めてまいりました。長期のホライズンの投資家目線でコーポレートガバナンスの行方を見ているのがその理由です。また、今月からは収益指標(ROE, ROA)に関しましても、長期の株主価値の最大化もしくはサステイナブルな収益の向上が株式会社と株主の共通の目標であることから、各社の過去3年間の平均値をベースに分析することといたしました。

株価は株式会社の重要な指標の一つであることは言うまでもありません。以前のコメントでもIRや株主総会開示情報と株価(トービンのQ)、収益指標(ROE, ROA)およびコーポレートガバナンスの総合スコアと相関が高いということを述べました。情報開示は経営の透明性の出発点であり、とても重要です。実際に株価面でも上記情報開示の努力が報われている結果を表しています。当社では、毎年7月のコーポレートガバナンスの総合スコア上位20社をCG Top20として株価指数化して、代表的な株式市場の指数(TOPIX, JPX400)と比較して毎月お示ししています。その20社の構成会社を見直すのが当月でした(コーポレートガバナンスのスコア自体は毎月変動しています)。2018年にユニバースを500社余りから1,800社に拡大したことと、コーポレートガバナンスの改善に取り組む会社の裾野がそれまでの限られた大企業から広がってきたため、その顔ぶれが変わってきました。本年度は6社が昨年度から入れ替わりました。まるっきり新登場の4社は、塩野義製薬、メイテック、ケネディクス、ネットワンシステムズ、NSD。復活組の2社は、カカクコムとオムロンです。

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