「日本的経営」やMade in Japan. は1980年代には世界の羨望の的だったのが、今や色あせて「日本異質論」の代名詞になってしまったのでしょうか? いささか旧聞に属しますが、7月11日に出された東京電力福島原発に関する国会の事故調査委員会が、報告書の英語版の「はじめに」で、「この災害は人災であり、made in Japan の要素が強い」と指摘しました。委員長の黒川氏は、「内省的な従順さ、権力者を疑わない態度、一旦作った計画への固執、集団主義、島国根性」などの日本文化に根ざす弱点をあからさまにして、その克服を訴えたかったのでしょう。しかし、ファイナンシャル・タイムズなどは直ちに、「日本文化に逃げ込むな」と言わんばかりの反応を示しました。グローバル化する制度と、多様な文化との接点をどのように訴求していったらよいかの、試金石のような気がします。
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