BDTIは、マーケティングリサーチを専門とする株式会社マクロミルの協力の下、日本におけるコーポレート・ガバナンスに関する意識調査を実施致しました。報告書は次のリンクからダウンロード出来ます。 http://bdti.mastertree.jp/f/wjuyazc6
独立社外取締役の有益性?監査役の有益性?
ある研究によれば、親会社, PEファンドなど、支配権を持つ株主がいるほうがパフォーマンスがよい、という「証拠」(evidence)はありますが、独立社外取締役の有益性を示す「証拠」(evidence)はそれほどないようです。これは、ランドル・モーク(Randall Morck)教授の説明では、外国(例えば、米国)の「独立社外取締役」は十分に「独立」ではないからです。それは確かに一理あるでしょう。
①また、「パフォーマンスに影響を与える要因が多くある中、そもそも、そのうちの一つだけを取り出し、有益性を立証しようとすることにどれだけ意義があるのか。それよりも重要なのは、投資家や市場の信頼をより得る方法、不祥事を最小限にする方法は何かを考えるべきではないか」という意見もあります。
METI が提案した 「合同監査委員会設置会社」について意見下さい
What is the general reaction to METI's proposal to amend the Company Law to enable formation of a third type of company, a "joint audit committee-style company"? It is described on pages 36-38 of this document: http://bdti.mastertree.jp/f/os68ejbz
常勤監査役を含めてガバナンス体系の改革へ
(管理者より: "US Banker"は以下のreplyを掲載して大胆の構想を提案していますが、皆さんはどう思いますか?) —> ガバナンスの信頼性・評価がアジアの他の国と比べて大幅に遅れをとった日本には、もっと大胆な改革が必要であると考えます。 (続く)
Stare Decisis in Japan (Cont’d)
(英語のサイトで、以下のコメントが届いています。–> ) Unlike US courts, Japanese courts almost never cite, describe, distinguish, etc. other cases.
法制審議会会社法制部会へのご意見のお願い
下記のエントリーで言及されているように、法制審議会会社法制部会は日本におけるコーポレート・ガバナンスに影響を及ぼす一番重要課題を9月29日に議論する予定であります。会社役員育成機構(BDTI)ではこのトピックにおいて皆様のご意見をお待ちしております。
BDTIでは、掲載いただきましたご意見等を法務省やその他省庁、そして関連委員会メンバーに提出を試みます。従って、今ご覧になっている皆様、このトピックに対する詳細なご意見がございましたら,是非とも匿名のハンドルでもエントリーをお願い致します。
法制審議会会社法制部会の(タイトな)スケジュール内容が発表された
法制審議会会社法制部会の当面のスケジュール内容が発表されました。 (http://bdti.mastertree.jp/f/ubqlzgph) 何と一回のみの会議で(9月29日)、以下アジャンダで多数の重要な課題を全部話し合います。
企業統治の在り方
○ 監査役の監査機能に関する検討事項
・ 監査役の権限に関する事項
~ 経営者の選解任への関与や会計監査人の報酬等の決定
権の付与等
・ 監査の実効性を確保するための仕組み
~ 監査を支える体制や従業員等からの情報収集
The U.S. Starts to Catch Up with Japan on “Proxy Access”
(この面白いエントリーが英語のサイトに届いたので、ここで掲載します。 -管理者) News Item: Shareholder-friendly Japan does not need to adopt "proxy access". Why not? Because it already has permitted it, much more liberally than the U.S., for decades.
東証の「独立役員セミナー」 ― 独立役員が有効的に機能するためには何が必要なのか
東京証券取引所が、9月30日に上場会社の独立役員を対象に、「独立役員セミナー」を開催するそうです(http://www.tse.or.jp/news/09/100901_a.html)。東証は、独立役員の意義や役割、経営者側からの期待、独立役員の実体験などを解説することで、独立役員の役割の認識と実効性を高めることを目的にしているようです。東証がこの様なセミナーを開催するのはとても意義あることだと思いますが、「独立役員の役割の認識とその実効性を高める」という目的を考えると、独立役員だけを対象としたセミナーの有効性は限定的ではないかと私は思います。