日本証券アナリスト協会は、2017年度の「ディスクロージャー優良企業選定結果」を公表しました。
今年度の特色について次のように報告しています。
「各業種別専門部会における評価結果の取りまとめ審議や、評価実施アナリストの意見等を総合的に勘案すると、企業のディスクロージャーは概ね向上傾向にあると評価できた。
また、新興市場銘柄について評価実施アナリストの意見を見ると、経営陣自らIRを行っていることなど取組み姿勢や、IR部門の対応・機能について総じて評価できるとの声が多かった。
さらに、個人投資家向け情報提供の評価結果を見ると、本年度も多くの評価対象企業が個人投資家に対する情報提供を充実するための努力を行っている様子がうかがえた。」
「業種別評価基準は、各業種共通項目として
(a) 経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス
(b) 説明会、インタビュー、説明資料等における開示
(c) フェア・ディスクロージャー
(d) コーポレート・ガバナンスに関連する情報の開示
(e) 各業種の状況に即した自主的な情報開示
の5つの分野からなっている。各分野の配点(計100点満点)については、ディスクロージャー研究会本会が一定の配点枠を定めているが、本年度、上記(b)(d)(e)の分野について配点枠を変更し、本会の下に設置された業種別の各専門部会がその配転枠内で評価項目と配点を設定した。」
配点枠の変更では、(b)説明会等と(e)自主的情報開示の配点枠が縮小される一方、(d)コーポレート・ガバナンス関連の枠が変更前と比較して拡大しました。