1800社分析から見えてくるコーポレートガバナンス

メトリカルはこれまでの500社から1,800社に大幅に分析対象を拡大しました

メトリカルはこれまで3年間優良企業が多いとされるJPX400構成会社中心とした500社の分析をしてきましたが、時価総額100億円以上の会社をカバーする約1,800社を調査対象としました。分析は従来と同様に、10 の評価項目と20以上のサブ項目で、ボードプラクティスだけでなくCGプラクティス全体に影響を及ぼし、究極的には財務的パフォーマンスに影響を及ぼすアクションを評価に組み入れています。

下記のリンクが分析のプレゼンテーション資料です
http://www.metrical.co.jp/mwbhpwp/wp-content/uploads/CG_Score_DistributionJP_201802.pdf

500社の調査では明確にならなかったことが見えてきました。 日本のコーポレートガバナンスは期待していたよりも随分ゆっくりですが、着実に前に進んでいると考えられます。とりわけ、これまでメトリカルはBDTIと共同研究において、ボードプラクティスとパフォーマンスとの相関にフォーカスしてきましたが、有意性のある正の相関は見られませんでした。1,800社においても同様です。一方で、アクションとパフォーマンスの間には有意性のある正の相関がいくつも見られます。そして、今回の分析で明らかになったことは、ボードプラクティスとアクションの有意性のある正の相関が確認されたことです。このことはボードプラクティスの改善が適切なアクションを促し、ひいてはパフォーマンスの向上につながるのではないかという仮説を証明することにつながることが期待されます。

今回の分析においてもこれまで通りBDTIのアドバイス他ご協力いただけましたことをこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

http://www.metrical.co.jp/

松本 昭彦, CFA

Executive Director, Metrical Inc.

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