2016 年4月18 日、金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」が本年4月に公表した報告書に盛り込まれた、「フェア・ディスクロージャー・ルールの導入に向けた検討の実施」がいよいよ本格化し、10月21日金融審議会 市場ワーキング・グループ「フェア・ディスクロージャー・ルール・タスクフォース」(第1回)が開催されました。
フェア・ディスクロージャー・ルールは、公平・公正な情報開示に対する市場の信頼確保を目的として欧米ではすでに制度化され、例えば米国では証券取引委員会の規制として「Regulation Fair Disclosure」が制定され、英国では金融行為規制機構により「Disclosure Rules and Transparency Rules」が設けられています。
日本での今後の議論においては、発行会社による積極的な情報提供や、株主との「建設的な対話」を萎縮させることなく、本来の目的を達成するためにバランスのとれた検討が求められます。