「本日の日経によりますと、企業の監査チーム全員を一定期間ごとの交代や、監査法人内に社外有識者で構成される組織を置いて、経営や監査体制を監視させることで、監査法人と企業の馴れ合いを防止するような監査法人のガバナンス・コードが検討されているようです。なお、欧州で導入されている監査法人自体のローテーションは見送られたようです。
まぁ、監査法人全体で1社を全力で見ていきましょうっていうことですね。監査チーム全体を変えるということですから、当然会社と監査法人を折衝する主査も変わるということですので、会社側にとっては今までの監査では合意事項であったことが違う担当者になったことで、急に手のひらを返したかのように再調査を依頼したり、自社の業態や重要な契約事項等を含め、再度説明を求められたりといったことは増加しますね。
ただチームは刷新されることから、一応真っ新な目で監査が実施されますので、馴れ合い防止への一定の効果はあるかと思います。一定と言いましたのは、会計監査人による「外部監査」という本来の意味からしますと、厳しい言い方にはなりますが、社外組織に監査法人を監督させたとしても、その権限は限定的であろうし、結局は監査法人自体がローテーションをしなければ、会社と監査法人の馴れ合いというのは無くならないと思います。
色々ご意見はあるかとは思いますけど。
近年の企業不祥事により、公認会計士による監査にはあまり意味が無いといったイメージが醸成されてきつつあると思っています。従って、会計士による監査を再びブランド化するためには、監査法人のローテーションのようなインパクトのある施策を策定し、実施していかなければならないと思いますし、今、会計士ブランドの再構築が出来なければ、業界の発展は見込めないのではないでしょうか。。。」
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