「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(第1回)議事録

金融庁

こちらは平成27年9月24日(木)に開催されたフォローアップ会議の議事録です。この会議の資料はこのフォーラムの最後にてダウンロードできます。

「【田原企業開示課長】
おはようございます。本日、ごらんいただいていますように、冒頭のみカメラ撮りをしておりますので、ご了承ください。
それでは、池尾座長、お願いいたします。

【池尾座長】
それでは、定刻になりましたし、ご出席予定の方は全員おそろいですので、ただいまよりスチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議、第1回会合を開催いたします。皆様には、ご多忙中のところご参集いただきまして、まことにありがとうございます。

申しおくれましたが、このたびフォローアップ会議の座長を務めることになりました慶應義塾大学の池尾と申します。どうかよろしくお願いいたします。

初めに、事務局の金融庁の池田総務企画局長よりご挨拶をいただきたいと思います。
池田総務企画局長、よろしくお願いいたします。

【池田総務企画局長】
金融庁の総務企画局長の池田でございます。本日は、メンバーの皆様、大変お忙しい中お集まりをいただきまして、まことにありがとうございます。フォローアップ会議の第1回会合の開催ということですので、この機会に一言ご挨拶を申し上げたいと思います。

ご案内のとおり、政府・金融庁におきましては、上場企業のコーポレートガバナンスの強化に向けまして、各般の施策を講じてきたところでございます。昨年2月にスチュワードシップ・コードを策定・公表し、また本年6月にはコーポレートガバナンス・コードの適用が開始されているところでございます。

ただ、両コードを策定したことをもって、コーポレートガバナンスの強化に向けた取組みが終わるというわけではなく、これらのコードの策定はあくまで取組みのスタートにすぎないと考えております。今年6月に閣議決定されました「『日本再興戦略』改訂2015」におきましても、両コードが車の両輪となって、投資家側と会社側双方から企業の持続的な成長が促されるよう、積極的にその普及・定着を図る必要があるとされているところであります。形だけではなく、実効的にガバナンスを機能させるなど、コーポレートガバナンスの更なる充実は引き続き重要な課題であると考えております。また、こうした取組みを単にガバナンスの問題ということにとどめるのではなくて、会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上、ひいては経済の好循環確立というものにつなげていくことが重要であると考えております。

このため、両コードの普及・定着状況をフォローアップいたしますとともに、上場企業全体のコーポレートガバナンスの更なる充実に向けて、必要な施策を議論・提言いただくことを目的としまして、このフォローアップ会議を設置させていただくこととしました。メンバーの皆様におかれましては、ぜひ活発なご議論をいただくことをお願い申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。

【池尾座長】
続きまして、事務局の東京証券取引所の静常務よりご挨拶いただきたいと思います。静常務、お願いします。

【静東京証券取引所常務】
ありがとうございます。東京証券取引所で上場部を担当しております静と申します。本日は、連休の合間を縫うような形でフォローアップ会議のほうにご参集をいただきまして、まことにありがとうございます。

今、ご紹介ありましたように、私ども東京証券取引所ではこの6月にコーポレートガバナンス・コードの適用を開始しております。ガバナンス・コードでは、ご存じのように複数の独立社外取締役を確保すべしということがうたってありまして、これを実行している上場会社、まだ6月に適用が始まったばかりですけれども、今年の総会が終わった時点で、昨年の2倍、50%近くに達しています。これは市場第一部ですけれども、そういう数字が把握されております。上場会社側の対応が急速に進んでいることを強く感じるわけでございますけれども、その一方で、ガバナンスをめぐる議論が今また新しい段階に入っているということも強く感じている次第でございます。

これまで問われてきたのは、社外取締役はほんとうに必要なのかという問題だったと思いますけれども、このように普及が進んだ今になっては、社外取締役をはじめとする取締役会というのはほんとうに役に立つのか、ということが問われるようになってきていると感じております。このことを最も強く端的にあらわしているのが、最近話題の不正会計の問題ではないかという気もいたします。取締役会がそこに形として存在するだけではなくて、企業価値の毀損を防ぐ、あるいは企業価値の中長期的な向上をもたらすためには一体何が必要なのか。この会議につきましては、今、進んでおります上場会社のガバナンス改革が形だけではなくて、実質も備えたものになってほしいという思いで設置をさせていただいて、金融庁と一緒に事務局を務めさせていただくことになりました….。」

議事録全文はこちら:
http://www.fsa.go.jp/singi/follow-up/gijiroku/20150924.html

配付資料:
資料1「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」のメンバー名簿(PDF:106KB)

資料2スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議運営要領(案)(PDF:81KB)

資料3事務局説明資料(PDF:619KB)

資料4コーポレートガバナンス・コードへの対応状況及び関連データ(PDF:618KB)

小口メンバー提出資料(PDF:2,580KB)
 

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