QUICK ESG によると、今まで東京証券取引所にコーポレートガバナンス報告書を提出した98社の企業の中、何と61社は「full comply」らしいです。これは、「エクスプレーン」をする必要がある項目がない」と各社が自己判断をして、従って「当社は、コーポレートガバナンス・コードの各原則を実施しております」という各社の自己発言の基づく数字のようだ。
分からなくはないが、日本のCGコードの初段階では、企業がそう言っているから「full comply」とそまま評価するのは甘え考え方だと思ういます。すくなくとも引用マーク(「full comply」)が必要ではないか、と思います。色々な報告書を読んでいると、個人的にはがっかりするところが多い。企業はこのガバナンス・コードの開示プロセスと投資家をここまでバカにしていいと思っているのか、と頻繁に思います。
企業はとても短くて曖昧な文言で「開示項目」や「遵守しない場合」の説明で済ませたりするのが殆どです。何何方針があるかのように書くが、その具体性がぜんぜんなくて曖昧文章を読むと、社内に詳細な「方針」らしい方針が本当に存在するのか、と懐疑的にしか読めない。「それとも、報告書のため(だけ)にきれいごとの文書を書いたに過ぎないのでは」、と思うケースが80%強です。
こう書くと、日本企業全社を批判しているとか感じる方もいれば、(そうではない、よくやっているのもある)、また、「どうせこのコードには効果をまたらすはずがないと思っていた」と受け狙いでコメントを書く方、など、多数のコメントを引き起こすかも知れない。評価すべきなのは、今頃に社内で努力して、ガバナンス・コードに対応することをチャンスとみて必要な組織・戦略変革を必至におこよう頑張っている方です。侍精神をもって頑張ってください!応援しております。
http://sustainablejapan.jp/quickesg/2015/09/27/corporate-governance-report-2/16846
Nicholas Benes
個人として