とても当たっているポイント一: 「経営者はいくら頑張っても、コントロールできない市場環境などの変化によって望ましい結果を出せないことがあります。その場合でも、適正なプロセスを踏んで、最善を尽くした意思決定をした結果であれば、結果責任は問われるべきではないというビジネス・ジャッジメント・ルールに従って、経営者は評価されるべきです。
ところが、社内出身者で固められた取締役会のメンバーが、「彼は最善を尽くした」と主張しても、社外の株主らに対して説得力はありません。中立性の高い複数の独立社外取締役の証言があってこそ、最善を尽くした意思決定であることが立証可能になります。つまり、コーポレートガバナンス体制は、正当に務めを果たしている経営者を保護する盾になってくれるのです。
そうした体制に支えられた経営者は、過度に結果に拘束されて保守的になる必要がなくなります。後顧の憂いなく、健全な企業家精神、アニマルスピリットを発揮しやすくなるでしょう。今回、まとめたコーポレートガバナンス・コードでは、そうした「攻めのガバナンス」実現を目指すものであることを強調しています。」
http://diamond.jp/articles/-/71925