経済ジャーナリスト磯山友幸氏が自身のブログで今年の10大経済ニュースを紹介しています。
2 法人税率の20%台への引き下げ方針を決定
4 スチュワードシップコードを制定
5 コーポレートガバナンス・コードの策定
6 国家戦略特区を指定
7 GPIFポートフォリオ見直し
8 女性力の活用訴え
9 農協改革
10 消費税率再引き上げの見送り
「もっとも画期的だったのが、「日本の稼ぐ力を取り戻す」として、真っ先に「コーポレートガバナンスの強化」を上げたことだろう。日本企業が稼ぐ力を取り戻すことで日本経済全体の成長力を取り戻そうという発想だ。従来の成長戦略は。国が見定めた戦略分野に補助金を付けるなど、「国が企業に何をするか」が中心の議論だったが、今回は、まずは企業自身に変化を求めることで、国自体も変わっていこうという志向に転換したのである。
コーポレートガバナンスで企業経営に緊張感を持たせることで、経営者自身が低採算の事業を見直し、収益性の高い事業へ集中していくことを促している。従来のガバナンス論は、不正防止や経営者の暴走阻止に重点を置いて語られることが多かったが、むしろ企業がより儲けるために経営者の背中を押す仕組みとしてガバナンスの重要性が語られるようになった。」