「一連のコーポレートガバナンス改革が想定している投資家は機関投資家です。
アベノミクス相場の元において日本株は顕著に推移していますが、その背景にあるのがそれら機関投資家による買い増しです。
メディアでは、ここ数年株価を牽引してきたのは、外国人と国内公的年金による買い増しであると報じられてきました。それ自体は間違いではありませんが、実態はやや異なります。実際に日本株に投資している機関投資家の属性に着目すると、日本株の買い主体はパッシブであり、長期的観点から企業価値を評価する投資家ではない、という一面が見えてきます。また、これは「資本コストの低減を通じた企業価値の顕在化」を目指すIR/SRにおいても、その実現の難しさを浮き彫りにしているといえます。
本稿後編では、機関投資家の日本株売買の実態や機関投資家が企業価値評価において着目している点を踏まえ、日本企業のIR/SR活動における課題について考察します。
内容
機関投資家による日本株投資の実態
機関投資家の着眼点
企業価値ドライバーを明らかにする 」
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http://www.kpmg.com/Jp/ja/knowledge/article/corporate-management/Pages/corporate-governance-20160129.aspx