キャシー松井さん「ウーマノミクス20年の軌跡とこれから〜現場へのヒント」動画

2020年8月5日、ゴールドマン・サックス証券株式会社 副会長のキャシー松井さんをお招きし、「ウーマノミクス20年の軌跡とこれから〜現場へのヒント」と題したウェビナーを開催いたしました。

「ウーマノミクス」という言葉が松井さんによって日本に紹介されてから20年余が経過しました。最新の「ウーマノミクス5.0」のレポートでは、これまでの進捗状況の検証のほか、改善が必要な分野に対する具体的な提言を行っています。

女性活躍推進法が2016年4月に施行され、女性の労働参加拡大や女性の活躍状況の「見える化」、育児休業制度の拡充など前進していることは事実です。ただし、改善の余地がある一番が「日本の女性管理職・役員比率」です。男女の就業率格差解消によるGDPの押し上げ効果は最大で15%に達する可能性があると試算されています。今後さらに日本の人口構造は悪化し、危機的状況に近づきます。有意な構造改革がためされない限り、人口減によって今後40年で実質国内総生産が25%以上減少しかねないとの試算を示しています。

どの国も成長ドライバーは3つしかありません。「人材・生産性・資本」です。労働人口の減少による問題に立ち向かうには既存の人材の強化です。企業は、女性のキャリアマネジメント強化、より柔軟な勤務環境の実現、成果主義型の評価制度への移行などを推進するべきです。経営陣は成長するためには女性活躍が不可欠であるということを真剣に考えるべきです。

しかしながら女性登用を進めたい企業や上司の方々には、特有の悩みがあるというのもよく聞く話題です。キャシー松井さんがこの度上梓された「ゴールドマン・サックス流女性社員の育て方、教えます」(中公新書ラクレ2020.7.8)は、そのような経営上の悩みへのヒントになります。ぜひ、こちらの本を社内で共有いただき、個人のキャリア形成、マネジメントプロセスに時間をかけ、人材の強化に役立てていただきたいと思います。BDTIといたしましても、今後「ダイバーシティー」のテーマを国際ガバナンス塾Boot Campにより多く盛り込んでいきたいと考えています。

安倍政権が成長戦略の柱として推し進めている「女性活躍推進」は大きな関心を集めるテーマです。当機構の使命といたしましても多くの方々に知ってもらいたいと思い、今回ウェビナーの動画をアップすることといたしました。ご参加いただいた方はご質問の機会や資料の配布等の特典もございましたので何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

お問い合わせ等ありましたら下記までお願いいたします。
Email: info@bdti.or.jp

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