CGコード改訂に関するパブリック・コメントの注目点 (役員研修)

東京証券取引所が6月1日に公表したコーポレートガバナンス・コード改訂版に先立ち募集していたパブリック・コメントの内容とこれに対する同取引所のコメントが合わせて公開されました。BDTIが注力している役員研修(同資料では『取締役のトレーニング』)について、その対象の拡大、具体的内容の開示等のコメントが寄せられ、これに対しエンゲージメントの観点からも積極的な開示が推奨されていることが注目されます。

番号
コメントの概要
コメントに対する考え方
1.コーポレートガバナンス・コード改訂全般
4 ・ より具体的に会社と投資家にスチュワードシップ責任に関する内容を示した 点で今回のコード改訂を評価する。特に財務管理、取締役のトレーニング、 情報開示の充実を具体的に推奨したことを歓迎する ※ 改訂の趣旨を評価いただきありがとうございま す。
3.CEOの選解任・取締役会の機能発揮等
80 ・ 補充原則4-1③に関して、後継者候補の育成を充実させるためには、取締 役・監査役のトレーニングに関する原則4-14について、その対象範囲を 執行役員等まで拡大し、より充実した内容に修正することが考えられる。
・ また、トレーニングに関するより具体的な事項の開示を明記することが望ま しい。
※ 原則4-14は、取締役・監査役が期待される役 割・責務を適切に果たすために、上場会社がトレ ーニングの機会を提供すべきこと等を定めるもの です。一方、執行役員等に対するトレーニングの 機会の提供については、後継者候補の育成のため に実施されるものも含めて、それぞれの上場会社 において判断されるべきものと考えます。
※ 対話ガイドラインの脚注1においても示されてい るとおり、投資家との建設的な対話を充実させて いく観点からは、これらの原則を「コンプライ」 する場合においても、あわせて具体的な取組み内 容について、積極的に説明を行うことが有益であ ると考えられます。

BDTIの一日役員研修の参加者のコア・グループは執行役員レベルの方々です。すでに積極的にこうした機会を利用されている企業の方々は、後継者候補育成の一助とすると共に、こうした実績を投資家に積極的に開示して頂くことが出来ます。

 

 

 

 

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