金融庁は、3月にとりまとめられた「会計監査の在り方に関する懇談会」において、監査法人の組織的な運営のためのプリンシプルを確立するため、監査法人のガバナンス・コード」の策定についての検討が提言されたことを受け、「監査法人のガバナンス・コードに関する有識者検討会」を設置しコードの策定に関する検討を進めています。
これまでの議論の詳細については下記サイトで公開されています。
http://www.fsa.go.jp/singi/governance_code/index.html
これまでの議論でまとめられた主な論点項目(案)
1. 目的
1.1 適正な会計監査の確保
1.2 監査人による適正な職業的懐疑心の発揮、高い職業倫理・独立性の保持による会計監査の品質・信頼性の確保
1.3 開放的な文化の保持
1.4 リーダーシップの発揮(トップの姿勢)
1.5 行動規範の策定
1.6 非監査業務との関係
2. 執行及びガバナンス機関
2.1 実効的な執行機関の確立
2.2 執行機関に求められる役割
2.3 執行機関に求められる経験
2.4 経営責任者を含む各執行機関・ガバナンス機関の権限、責任等の明確化
2.5 監査法人と個々のパートナーの意思決定の関係
2.6 監査法人の運営に対する外部の第三者の関与
2.7 外部の第三者メンバーに対する適切な情報提供、サポート
3. 業務運営
3.1 適正な会計監査を実施するための人材育成等の方針
3.2 ステークホルダーとの対話
3.3 外部によるレビューにおける指摘への対応
3.4 法令遵守、監査業務の実施等
3.5 通報制度
3.6 IT等の活用
4. 説明責任
4.1 監査法人の業務・マネジメントに関する情報の開示
4.2 各コードの遵守状況の開示
4.3 監査法人の開示情報の質を担保するための措置の実施・公表
4.4 経営方針、経営上のリスク等の把握・開示
5.その他
その他、コード策定に当たり、留意しておくべき項目