大和総研レポート~「今年」の株主総会のテーマはコーポレートガバナンス・コード?

大和総研主任研究員の横山淳氏が、『「今年」の株主総会のテーマはコーポレートガバナンス・コード?』と題して、各企業が今年はCGコード対応に注力しているが、それが一回限りの対応で事足れりとなることを懸念し、CGコード対応はむしろこれが起点となって始まったばかりとし、次のようにコメントしています。

「特に重要なのは、CGコードが「株主との対話」(第5章)を掲げていることと、CGコードとスチュワードシップ・コード(以下、Sコード)が「車の両輪」と位置づけられていることである。これを、筆者なりに整理すると次のようになる。

CGコード対応(独立社外取締役の選任、CG報告書における『コンプライ・オア・エクスプレイン』など)という形で上場会社が投げた「ボール」は、今度は、Sコードに基づくスチュワードシップ責任を負う機関投資家等が、建設的な「目的を持った対話」という形で投げ返すことが予定されている。上場会社は、機関投資家等から投げ返された「ボール」(意見、懸念など)を真摯に受け止めた上で、改めるべき点は改め、理解を得るべき点は丁寧に説明を行うという形で、さらに投げ返す。

こうした「対話」を積み重ねることで、さらなるコーポレート・ガバナンスの改善や、株主・投資者・市場との信頼の構築を進め、ひいては(上場会社が)「経営の正当性の基盤を強化し、持続的な成長に向けた取組みに邁進する」(CGコード基本原則5「考え方」)ことにつなげるというのが、両コードの目指す方向だろう。そう考えれば、上場会社による今年の取組みは、あくまでも「起点」にすぎないはずだ。」

http://www.dir.co.jp/library/column/20150702_009877.html

BDTIについて BDTIでは、取締役や監査役など役員として、また業務執行役、部長など役員を支える立場の方としての基本的な能力を身に着けるための役員研修「国際ガバナンス塾」を定期的に開催しています。(オーダーメイド役員研修も、承っております。)また、「会社法」「金商法」「コーポレートガバナンス」の基礎をオンラインで学べる低価格のeラーニングコースを提供しています。詳細はこちらから。講座の概要は以下の通りです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください