ACGAは法制審議会の会社法制部会に提言書を提出しました

2010年9月28日、ACGAは法務省会社法制部会の主要委員へ意見書を送りました。この意見書はBDTIのデータライブラリーにてご確認頂けます(http://bdti.mastertree.jp/f/l0ngs7zm)。ACGAの提言書は、ACGAホームページ(http://www.acga-asia.org/)にてご確認頂けます。

(日本語訳: http://bdti.mastertree.jp/f/o76trn5v

独立社外取締役の有益性?監査役の有益性?

ある研究によれば、親会社, PEファンドなど、支配権を持つ株主がいるほうがパフォーマンスがよい、という「証拠」(evidence)はありますが、独立社外取締役の有益性を示す「証拠」(evidence)はそれほどないようです。これは、ランドル・モーク(Randall Morck)教授の説明では、外国(例えば、米国)の「独立社外取締役」は十分に「独立」ではないからです。それは確かに一理あるでしょう。 
①また、「パフォーマンスに影響を与える要因が多くある中、そもそも、そのうちの一つだけを取り出し、有益性を立証しようとすることにどれだけ意義があるのか。それよりも重要なのは、投資家や市場の信頼をより得る方法、不祥事を最小限にする方法は何かを考えるべきではないか」という意見もあります。

法制審議会会社法制部会へのご意見のお願い

下記のエントリーで言及されているように、法制審議会会社法制部会は日本におけるコーポレート・ガバナンスに影響を及ぼす一番重要課題を9月29日に議論する予定であります。会社役員育成機構(BDTI)ではこのトピックにおいて皆様のご意見をお待ちしております。

BDTIでは、掲載いただきましたご意見等を法務省やその他省庁、そして関連委員会メンバーに提出を試みます。従って、今ご覧になっている皆様、このトピックに対する詳細なご意見がございましたら,是非とも匿名のハンドルでもエントリーをお願い致します。

法制審議会会社法制部会の(タイトな)スケジュール内容が発表された

法制審議会会社法制部会の当面のスケジュール内容が発表されました。 (http://bdti.mastertree.jp/f/ubqlzgph) 何と一回のみの会議で(9月29日)、以下アジャンダで多数の重要な課題を全部話し合います。 

企業統治の在り方 

○  監査役の監査機能に関する検討事項
・ 監査役の権限に関する事項
~ 経営者の選解任への関与や会計監査人の報酬等の決定
権の付与等
・ 監査の実効性を確保するための仕組み
~ 監査を支える体制や従業員等からの情報収集