2015年7月9日、8月6日に投資家フォーラム第1・2回会合にて政策保有株式に関しての議論が行われました。
「本意見の趣旨:
政策保有株式の問題は、投資家フォーラム第1・2回会合で最も活発な議論が行われたテーマである。政策保有株式の削減を望む声が、会合の参加者の間では圧倒的であった。
投資家から見て、問題の本質は、政策保有の継続を前提としてコンプライまたはエクスプレインすることではない。投資家の関心はむしろ、歴史的な背景の下でレガシーとなった構造的な問題に本格的に取り組むことにある。すなわち、当初の政策保有目的と現在CGコードで問われている‘保有のねらい’や‘経済合理性’とのねじれ、「保有させている」側の問題、純投資との混同、一般株主との利益相反の問題、金融機関に関してはプロシクリカリティの問題などを解決することである。これらに関する投資家の意見を発信したい。
以下では、2回の会合での参加者の主な発言を論点ごとに列挙する。なお、斜字体の段落は発言の趣旨・背景についての補足説明、または参考情報である。参加者の認識の最大公約数的なものと捉えて読んでいただきたい。」