RIETI:「原子力改革の遅れ 挽回を」

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「今年3月で、東京電力福島第1原子力発電所の事故から5年の歳月が経過する。同事故が国民的課題として突き付けたエネルギー政策の根本的見直しは進展しているのだろうか。結論を先取りすれば、エネルギー改革の到達点は分野ごとに大きく異なっておりまだら模様である。肝心の原子力改革については目立った進展がみられないなど、全体としては残された課題の方が大きいと言える。

黒川清氏のブログより:「国会事故調をヴィジュアル化する若者たち」

「福島原発事故が起こってもう30ヵ月、2年半の時間が過ぎました。東京電力、日本政府の動きはどうでしょうか?世界も心配している一方で、あまりに情報開示と伝える力のお粗末さにあきれているでしょうね。このところ海外のニュースでもシリア問題とともに大きく扱われています。

私たちの「憲政史上初」という「国会事故調」報告書が国会に提出されてからも14ヵ月の時間が過ぎています。

さて、この報告書を国民の間にわかりやすく広げることは、私たちに任じられた事柄ではありませんが、そのような行動を始める若者たちもいるのです。素晴らしいことです。

東電元会長ら3人強制起訴へ、検察審議決で刑事裁判に(ロイター記事)

「東京電力(9501.T)福島第1原発事故をめぐり、東京第5検察審査会は31日、東電の勝俣恒久元会長(75)ら3人について「起訴すべき」とする議決文を公表した。同審査会で起訴すべきとの判断が出るのは2回目で、勝俣元会長らは強制起訴される。福島原発事故関連で刑事裁判に発展するのは初めて。

勝俣元会長のほか武藤栄元副社長(65)、武黒一郎元副社長(69)も強制起訴される。裁判所が指定した弁護士が検察官に代わって3人を起訴し、刑事裁判が始まる。

今月17日付の議決文では、勝俣元会長ら3人について原発事故の主因となった大津波の発生について「具体的な予見可能性があった」などの判断を示した。」

原文:http://bit.ly/1gzXBcl