OECD:「新しいG20/OECDコーポレートガバナンス原則は、信用を強化し、金融市場の機能を改善する」

「2015年9月5日 

市場のコンフィデンスやビジネスの整合性を促進する取り組みの一環として、G20財務大臣は新しいG20/OECDコーポレートガバナンスコードを承認しました。
G20/OECDコーポレート・ガバナンス原則 は、各国の政策決定者に対して、株主権、役員報酬、金融情報の開示、機関投資家の行動、株式市場の機能の仕方、に関する提言を与えています。十分なコーポレートガバナンスは、資本市場に基づいた金融の促進や投資開放のために不可欠な要素を言え、長期的な経済成長を活性化する鍵となります。
 

【レポート】会社役員育成機構(BDTI)セミナー『役員と経営者の業績連動型報酬の将来像~10年後を見据えて~』

9月3日、BDTI&一橋ICS共催のセミナー『役員と経営者の業績連動型報酬の将来像~10年後を見据えて~』を開催しました。

最初に田辺法律事務所の中西和幸弁護士が近時の役員報酬に関する課題と現行の制度、報酬委員会の役割について概観し、続いてペイガバナンス代表取締役阿部直彦氏が経営者の業績連動型報酬の内外の潮流と傾向、および過度なインセンティブを避けるなどの報酬リスク管理体制についての考え方と、役員業績連動型報酬制度の導入にあたっての報酬方針開示対応等について解説しました。

Clifford Chance:「多重代表訴訟 – 2014」

忘れやすいリスクです。ーー>「平成26年6月20日に、会社法の改正法が成立し、多重代表訴訟という仕組みが新設されることになり ました。本改正法は2015年4月1日までに施行される予定です。これにより、発行済株式の100分の1以上の株式を持つ等、親会社の主要な株主であれば、一定の規模の子会社の取締役の任務懈怠にかかる 責任を追及することが可能となります。その結果、たとえ子会社の取締役であっても、親会社の株主から責任を追及される可能性が生じることになりますので、より慎重な業務執行が求められます。」

詳細資料:
http://bit.ly/1EGWYZk

第一生命:「スチュワードシップ活動報告(2014年度)」

第一生命は1日、『スチュワードシップ活動報告』を公表しました。

○株主総会における議決権行使結果(2014年度)
2014年度に株主総会が開催された国内上場企業のうち、第一生命が議決権行使の対象となった企業数は2,206社で、議案数は10.419議案でした。会社提案に対して1件以上反対した企業数は302社、反対した会社提案の議案数は326議案となったようです。

具体的には、主に以下のような会社提案に対して反対したようです。

日経経済教室『企業統治何が必要か(上) 経営層の相互けん制カギ 金融・会計知識共有を』

9月3日(木)日本経済新聞のコラム経済教室にBDTI代表理事の大杉謙一中央大学教授の寄稿が掲載されました。

「日本企業のガバナンスを再生するにはどうすればよいのか。まず、大言壮語をやめることだ。日本の大学を欧米のように「入りやすく出にくい」ものに改めることは有意義かもしれないが、時間がかかり成果が不確実である。終身雇用制度を改め、新卒一括採用を廃止することも、せいぜい長期的にのみ可能である。

 本稿では、けん制の効いた経営を実現するため、「経営層が知識・道具を共有すること」と「取締役会が権力を分立すること」の2点を提案したい。第1点は「社内の常識は社外の非常識であるから、社外の常識を社内でも共有し活用しよう」ということだ。