4月10日、一橋ICSと共催で『企業と投資家の対話の軸となるROEと資本コストについて考える』と題した無料セミナーを開催しました。
最初に、一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授でBDTIの『国際ガバナンス塾』の企業価値評価の担当講師でもある野間幹晴氏に、企業の経営トップあるいはIRご担当者が投資家との対話における共通言語として自社の「ROE」を語るために経営陣が知っておくべき「ROEと資本コスト」について解説していただきました。
次にBDTIの代表理事のニコラス・ベネシュが、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が投資対象にするような何十年間も株主の投資利回りが米国の平均的な企業および競合他社を遥かにアウトパフォームした企業の例を取り上げ、これらのCEOおよび経営陣の成功をもたらした手法と特徴と併せ「資本配分」について解説し、日本企業の事例のご紹介もしました。
最後にオムロン株式会社の執行役員常務グローバルIR・コーポレートコミュニケーション本部長の安藤聡氏に、オムロンにおける持続的な企業価値向上の取組みについて、ROE・ROIC(投下資本利益率)・資本コストについての考え方や改善方法、そのための組織体制について、国内外機関投資家との対話のご経験も交えた具体的なお話しをしていただきました。