社外取教訓#1:役員研修のBDTIの起源

Nicholas Benes

2023年4月16日、私ニコラス・ベネシュは67歳を迎えました。そこでぜひお願いがあります。私が代表理事として14年間、日本で3,000人以上の方に役員研修(e-ラーニングを通すともっと多く)を提供してきた益法人会社役員育成機構(BDTI)への寄付をご検討いただけないでしょうか。また、これを機に、今後、コーポレート・ガバナンスに関連する論点やメッセージを、最近の出来事や私自身の15年にわたる社外取締役経験(又は友人の経験)に基づき、短く、読みやすく、しかしできれば考えさせられるような投稿を、このブログで連載していこうと考えています。

BDTIの仕事は、情熱と責任を必要とする「mission work (ミッション・ワーク)」であります。これからの投稿は、私がなぜこのような仕事をしているのか、日本や日本企業、投資家が直面する課題、そしてそれをどのように克服できるのかを明らかにするという意味で、興味をもっていただけると思います。これは、15年近く日本企業で取締役を務め、20年以上にわたってコーポレート・ガバナンス改善についてアドボカシーを積極的に行った者の視点を紹介するものになります。

日本には本格的な取締役研修の習慣や義務がないため、BDTIは研修をいわゆる「補助金」を出す形で安く提供しなくてはいけません。質の高いプログラムを、(倹約家である)お客さまを引き付けるに十分な価格帯、つまり、1人1時間当たりで他の先進国の市場の3分の1の価格で提供できるようにしなくてはいけません。 (安い給料を支払って、私自身で多くの寄付しても、これが市場の現実です)。しかも、「G」は「ESGの大黒柱」であるにもかかわらず、その事実があまり認識されていないのです。

では私たちはどのようにしてこの「補助金」を出しているのでしょうか。 1)第一に、東京郊外に小さなオフィスをかまえ、経費をケチること、2)第二に、日本のコーポレート・ガバナンスの有効性と信頼性を高めることが重要だと考える個人や機関投資家から寄付をいだだけること、3)第三に、長期にわたる「ビッグデータ」構造化データベース(テキストを含む)を収集・正規化し、そのアクセスを大手ファンドマネージャーに販売すること。

ようやく日本の機関投資家も支援を検討してくれるようになりましたが、もう少し時間がかかりそうです。…なので、今はまだ数千円でも良いので、皆さんのご支援が必要なのです。

2022年度活動報告・2023年度 次年度予定: https://blog.bdti.or.jp/2023/03/16/fy2023/
(BDTI女性役員研修奨学金制度2023の情報も含める)
BDTIの研修プログラム: https://bdti.or.jp/director-training/

           寄付の方法:   https://bdti.or.jp/about/make-a-donation/

公益社団法人会社役員育成機構 https://bdti.or.jp/
代表理事
ニコラス ベネシュ

(個人的な立場で書いており、いかなる組織を代表する立場ではありません)。


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